その頃、


まだガリ勉次男の元木が肉の塊と拷問室のある廃墟で潜伏してるなか、



長男の元と末っ子の春元は屋上から少し移動していた。




『さっきの見たか……。アイツ、俺の携帯見た時、これはなんだ?って言って食いやがった。』


と元は泥臭い汁でベトベトになった携帯のストラップを指で摘まみながら、


春元に話した。