お父さんが車にのるまえに


僕ら3人は車に乗り込み
自衛隊へ侵入した。




『よし!成功だ!外に誰もいないか確認した上で降りるぞ!』


と元兄ちゃんがいうと
人の気配がなくなった隙に一斉に車から降りた。



『はぁー!スッゲー緊張した!てか兄ちゃん汗くせーし。その暑苦しい赤の服がより暑さを強調する。』



『なんだとー!!春元こそなんだよその水色のランニング。女かよ!』



また始まった。
二人がいつもケンカするから僕が仲裁しなきゃならない。



『ほら、みんな行くよ。』


僕らは
自衛隊の敷地内に入ると 茂みがあるほうへと移動する。