コメディ的なホラー




僕らは
目を凝らし、


春元がみている
ソレを見てみた。




廃墟の入り口付近に


暗くなって色はよく
わからないけど



スライムのように
ドロリとした
塊が動いている。



縮んだり

延びたりしてただ
ひたすらそこで


準備体操のように


伸び縮みしている。




『な、なんなんだよ……あれ。』


元兄ちゃんは
不気味すぎる、不気味きわまりない変な物体をみて口を抑えながら話している。

すると春元が何を考えたのか身を乗り出そうとした。

『動くな……』


すかさず僕は
自分でも驚く程の
低い声で


春元の腕を引っ張る。