その頃、 数名の自衛官と 住職は事の重大さについて悩んでいた。 『あの御札。いったい誰がはがしたんだ。』 『我々がみた時はすでに……』 相棒をなくした一人の 自衛官が深々と頭を下げた。 『あの部屋にいる怨念霊をあの札で閉じ込めていたのに……。もう逃げ出しただろう。』 『絶対に ここから 離れるな。』 住職はそう言うと 溜め息をつきながら 対策を練っていた。