『俺らもあの人みたいになくなるのかな……』 『……』 いつもなら言い返す 元兄ちゃんすら 何も言えないでいた。 『嫌……。逃げ切ろう。』 『どうやってだよ!相手は幽霊よりもよくわからないけどきっと強いんだぞ!首を跳ねるぐらいの力があるんだぞ!?』 春元はパニックに 陥っていた。 『もとはといえば、元兄ちゃんが自衛隊にいくなんていわなけりゃ……ウッ……』 春元は頭を抱えながら泣いていた。