確かにそうだ。 あんな骸骨のある部屋がすぐ近くにある廃墟になんぞ寝たくない。 俺たちはまた ほふく前進で この廃墟より少し奥にある別の廃墟に移行した。 さっきみたいに 複雑な作りもなくて がら空きの広いスペースの廃墟に腰を降ろした。 『つかさ、あの御札。剥がしても大丈夫なんかな?』 といった時だった。 この廃墟から見える さっきの廃墟に 俺達の声を聞き付けてきたのであろう自衛官の二人組があの廃墟の中に 入っていった。