『父さんのじいちゃんに昔聞いたことがあるんだ。戦争時代に海外の兵隊を今みたいなとこに連れてきては、そこの国の情報やら弱点を聞き出すためにあんなとこで拷問をしてたって。』




『あ、あの……拘束されたまま死んだ骸骨は……あれか……その被害者?』



元兄ちゃんは
目に涙をためながら
あの恐怖の部屋を思い出していた。



『そう。多分。』



僕は静かに頷いた。