そして土曜日が来てしまった。


前の日に『駅近くの図書館前に10時集合!』と言われていたから、ちょうどその時間に着くように家を出た。


時間には間に合うと思ってゆっくり歩いて図書館へ向かっていたが、図書館の方に樹が見えて慌てた。


あ、ヤベ…待たせた…。


「あ、愛華!」


私に気付いた樹がこっちに手を振った。


「よう」


私は少し慌てたことを隠すように普段通りに冷静になった。