ジャンケン




そのときも
佳代子の悲痛な叫びが
僕らがいる屋根裏に
響いた。



僕も


ツグミと同じだよ。


僕も
母親から捨てられた。

違うか。ツグミは自ら母親を手離したんだ。

僕は野良猫で


黒いってだけで



町のみんなに
嫌われた。



小さな子どもたちに
ごみ袋に入れられて


僕が入ってる、ごみ袋のなかに水をいれて僕を
溺れさせたり


煙草を
すっている
男には


僕がみただけで
火がついた煙草を
僕の耳に


押し当てて


『消えた消えた。』


っていったんだ。