ジャンケン



佳代子は泣きながら
頭を横に降る。


ジタバタと動かす足を
佳代子の母親は
がっしり掴むと


『元気がいいね〜』

と笑うと


キリで穴をなんども
あけた。



『ンン……ヴゥゥ!!ンゥゥンンンー!!』


佳代子は目を見開きながらツグミのように
涙を流した。


『佳代子ぉ。お母さんね中学のときの美術で彫刻をしたときがあったのよ。先生にうまいって誉められたわぁ。』



佳代子の母親は
そういいながら


なんどもキリで穴を
あける。

佳代子は泣きながら
ふさがった口から


やめてと懇願した。