ジャンケン



ツグミは
僕を抱き締めまま


受話器で
誰かと話をした。



『ママ……いる。』


そういうと
暗闇のなか


ハイハイで
僕をつれて


屋根裏にうつった。




一時すると



部屋に誰かが入ってきた。

ツグミは僕をみると


『シッ』


という。



僕とツグミは
その人物をみた。



『ママのママ。』


ツグミが小さな声で
そういった。



ツグミの母親の母親らしい。