ジャンケン




ツグミの母親は
包丁を
手に取ると


僕めがけて


包丁を降り下ろそうと
した。



『ヤメロォォォ!!!』



ツグミの声がして
振り替えったら


椅子に固定されたまま

唯一動く足で


母親めがけて


体当たりした。




『サワルナァアアアアア!!!』



ツグミが
初めて叫んだ。




母親は
ツグミがぶつかった勢いで頭をぶつけて


気を失った。




そのすきに

放り投げられた
包丁を手に取ると


縛られていた縄を
切ると