ジャンケン



痛くて動けなくなった
僕の瞳に


固まったまま動かない
ツグミがいた。



『触るな……触るな……触るな』


ただそれだけを呟き
母親を見ていた。



ツグミの母親は


僕の首もとを掴むと


そのまま


台所へと連れて行く。


僕は


わかった。




コロサレル。