「明日が空斗の命日なの。」

「知ってる」

「私暴れなかったでしょ?」

「そう言われてみれば…そうだな。」

流星は不思議そうな顔をした。

「流星がいるからだと思うの。暴れないのも…安心するのも…今、とっても幸せだよ?」

「俺も…幸せ」

彼は優しく微笑んだ。

「明日、空斗のお墓参り一緒に行ってくれる?」

いつもは一人で行ってた。

隼人は一緒に行こーか?って言ってくれてたけど、一人で行かないと落ち着かなかったから。

でも、これもけじめ…

過去に囚われてばかりじゃ駄目だから。

前に進まなきゃいけない。