てのひらを、ぎゅっと。



今だけです。


こうちゃんをまっすぐに想っていられるのは。


私が死んでしまったら、もう二度とこうちゃんを想えないから。


いや、死んでも想っていることはできるかもしれないけれど、こうちゃんの重荷にはなりたくないの。


ちゃんと命が尽きてしまう前に、こうちゃんへの恋心は忘れます。


だからそれまで恋をさせて。


好きでいさせて。