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「よーしじゃあ愛希ちゃんの家の近所の人に聞きまくるぞー!」


気合いを入れて制服のカッターシャツを腕まくりする七海。

・・・あれから1週間で七海は病院を退院した。
前以上に運動に対しては厳しく「するな!」と医者に警告されたらしい。



「てか、今日平日なんだけど」


「分かってるよー?」


「・・・学校サボるのか?」


「こっちの方が大事だし」



無理に行けとも言えないし。
だからと言って学校を休まれて卒業できません!とかなっても嫌だし。



「なっちゃん・・・めっ!」


「え!?」


そんな中
愛希がものすごい剣幕で七海を怒った。


「がっこう行こうなっちゃん」


「で、でも」


「あきもなっちゃんのがっこう行きたい!」


「・・・愛希ちゃん」


「それに、あきの分もいっぱいいっぱいおともだちつくろう?」




俺はこの時悟った。


きっと愛希は自分が死んだと分かったんだ。
いつ、どうしてなのかは分からない。


「あ、愛希ちゃん?」


「あきのおともだちの人数もたくさんこえようよ!」