*** 必死に…… あたしみたいに必死に、 ミーくんは今でも彼女のことを想ってて、 彼女のために、自分の道を進もうとしてる。 第三水曜日。 ミーくんが唯一早く帰宅する日。 大学から帰ってくる途中の交差点に立ち、腕時計を確認する。 空の青に薄紅が混じり始めてる。 細切れの雲が、染まりゆく天上を点々と覆っていた。