*ミーくんの好きなひと*






「ごめんな」
 




ひょろりと細い身体の内で、鋼鉄のように光る強固な意志。




「なんで……」
 







私には自信があった。
 



好きにさせる自信が。
 




だからもっと、私を好きになって。









「……ミーくんのばかっ」
 



痛みを吐き出して、私は通りに飛び出した。