振り向きざまを撮られてる、制服姿の女の子。 私と同じ年くらいかな。 「……」 返事がなくて目を向けると、端正な顔はまばたきもせずに固まっていた。 「ミーくん?」 口を中途半端にあけたまま、画面をじっと見つめている。 「……誰? この人……」 もう一度訊くと、真っ黒な瞳が泳いだ。 「これは……」 不自然に震える低い声。 こんなふうにうろたえてるミーくんなんて、初めて見る。 「俺の――」