画面にエンドロールが流れると、私はそっと体を起こした。
お腹の前で組まれていた手は、早い段階で解けていて、ミーくんはクッションにもたれたまま寝息を立てていた。
疲れてるんだ。
何も置いてない部屋にぽつんと置かれた座卓。
その上には分厚い本やレポートの束が散らばってる。
きっとミーくんは、待ち合わせ場所に来る直前まで勉強してたに違いない。
夕べ徹夜した可能性もある。
ずっと屋内にいるミーくんの肌は、女の私と同じくらい白くて綺麗だ。
閉じた唇に、吸い寄せられるようにしてキスをする。
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