「なんでもない…」
 


ミーくん、ずるい。
 


1年も付き合ってるのに、私は今でもドキドキしっぱなしだ。
 





こんな恋愛は初めてだった。
 

これまでは誰かと付き合っても、私の都合が最優先で。
 
こんなふうに自分の我儘を抑えて、相手に気を遣うなんて、考えもしなかったのに。
 


ミーくんを、他の何よりも大事に思える。
 





背中に触れる体温に、心の芯まで溶けていきそうだった。
 


暑いなんて思わないよ。
 


触れているだけで、幸せなんだから。