あたしに愛を教えてくれた先輩に。 「ありがとうございました」 今まで生きてきた中で、最高の笑顔を。 「……っ」 でもそれも、何秒ともたなくて。 「ツ――」 愛しい声を最後まで聞かず、 あたしは部屋を飛び出した。