*嘘月とオオカミ先輩*




1つに溶けた体温が、あたしの分だけ急速に冷えたような気がした。



きっと心臓が凍りついたんだ。

そう思うくらいの衝撃で。





ユウ……?





聞き間違いかと思った刹那、また先輩は同じ言葉を繰り返す。



「ゆう…」



心底愛しそうに。