*嘘月とオオカミ先輩*




今ここで好きですって言ったら、先輩はどうしますか?



喜んでくれる?


それとも困った顔をするのかな。




答えを知るのはまだ恐くて、




「……ほっぺたにクリーム付いてますよ」

「えっ?」

「どういう食べ方したらそうなるんですか」



ため息を吐きながら、胸の奥で呟いた。



恐いけど…………



でも、この距離を縮めたい。




先輩が少しでも、あたしを想ってくれてるなら――。