「先輩のと、同じモデルですね」 「おー? よく分かったね」 あたしの言葉に驚いた顔をする。 そりゃ分かりますよ。 どれだけ見てると思ってるんですか。 あたしの気持ちなんてつゆ知らず、先輩は焦ったように説明を続けた。 「コレ、面が広くて初心者向けだし結構使いやすいからさー」 その照れたような表情が、あたしの胸をチクチク刺激する。