*嘘月とオオカミ先輩*





「悪いけど、オレ、めちゃくちゃ嫉妬深いよ」



不機嫌そうな顔のままそう呟いて、先輩は足を踏み出した。

繋いだ手に引っ張られるようにしてあたしも歩き出す。


少し前を行くサクヤ先輩の足取りに、苛立ちが滲んで見えて、



「ふふっ」



あたしの口端から吐息がこぼれだす。


と、怪訝な表情で先輩が振り向いた。




「……何笑ってんの?」