*嘘月とオオカミ先輩*






いつもの帰り道。

2人だけで心穏やかに歩を運べる幸せに浸りながら、大きな手と指を絡ませる。



「先輩ってすごいですね」



あたしがぽつんと発した言葉に「何が?」とサクヤ先輩が首をひねる。

その柔らかな表情を見上げた。



「どうしてそんなに強いんですか?」

「強い? オレが?」

「はい」



強いですよ、すごく。