「付き合って……る?」
サクヤ先輩の正面で、三條先輩はテーブルに身を乗り出し眉を歪めた。
「嘘だろっ?」
困惑した声がフロアを走る。
多くの視線を感じるけれど、あたしは顔を上げることすらできなかった。
サクヤ先輩はいつもこんな場所にいるんだ。
そう思うと、畏敬の念さえこみ上げる。
「嘘じゃねーし。元カノとはとっくに別れてて、実は夏頃から月島と付き合い始めてた」
テーブルに並んだ料理に箸を伸ばしながら、先輩はあくまで淡々と答える。
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