*嘘月とオオカミ先輩*




「ツ……ツッキー」

「え? あっ」



目の端に気になるものを捉えたあたしは、先輩の言葉を遮って立ち上がった。



「あった」



三條先輩の後方、茂みの陰に落ちていた黄色いボールを拾い上げる。 



「先輩、ありました」



振り返って三條先輩にボールを見せようとした瞬間、



「ツッキー!」

「ひゃあっ」



いきなり大きな腕に抱きつかれた。