*嘘月とオオカミ先輩*




乾いた風が吹き、足元の落ち葉が舞った。



なんとなく視線を感じて辺りを見回すけれど、そこには澄んだ空気と暗がりが広がっているだけ。

周囲を覆う木々のざわめきが不穏な空気を助長させる。



とりあえず早いとこボールを見つけよう。



暗闇に侵食されそうだった気持ちを振り払い、再び地面に視線を戻す。


そのままボールを探し始めようとした瞬間、

後方でがさり、と葉を踏みつける音がした。