「いい友達だね」
 


エリ達が講堂の中に消えると、先輩は苦笑しながら呟いた。
 


「いい…友達です」



本当に。



あたしが間違ったときは厳しく真っ直ぐな意見を言ってくれて、愛が実れば激励してくれる。



「ああいうハッキリした子がハルカちゃんの友達なら何かと安心だな」



そう言って、先輩はふわりと微笑む。