その日の帰りはサクヤ先輩と2人じゃなかった。 もっと先の駅まで行くはずの三條先輩があたしたちと同じ駅で降りたから。 「ツッキー、俺が送るよ」 と笑いながら。 サクヤ先輩もあたしも、うまい言い訳を見つけられず、 「たまには俺が送る」 と言い張る三條先輩に対し、サクヤ先輩は 「いつも送ってるからオレが送る義務がある」 という主張を言い貫いて 結局あたしは2人の先輩に送られることになった。