オレにしがみついてガタガタ震えている彼女。 月島のこんな姿を見るのはじめてだ。 「カエルが嫌いなのかぁ。まぁ、オレはリンプン系が苦手だけど……」 「……」 オレの言葉に反応できないくらい月島は怯えてる。 「もう行っちゃったよ」 安心させるようにそう言うと、彼女は身体を縮めたままオレを見上げた。 「ホントに…?」 「…うん」 怖がってオレにすがりついてる月島の、潤んだ瞳。 かわいいな。 そう思ったらたまらなくなって、オレは目の前の細い身体をきつく抱きしめていた。