「知ってますよ」


ふと聞こえた彼女の言葉に顔を上げる。

柔らかな表情で、月島はまっすぐにオレを見つめていた。




「私も、先輩が好きです」


「……っ」



照らす月から隠すように、月島をきつく抱きしめる。