*嘘月とオオカミ先輩*




「三條くん参上っ!! ……なんちて」


「……」
「……」



呆気に取られているオレの目の前で、三條が月島を見据えたまま頭を掻く。



「……ちぇ、やっぱ笑わねーかぁ」


「……?」



困惑している彼女に、三條はじりじりと詰め寄る。