「ありえねー!」 「もったいねー!!」 「次どーすんだよ! お前もう基準下げらんねーだろ」 「死ねよサクヤのくせに!」 散々な言われように溜息しか出てこない。 まぁ、飲みの席だから多少の暴言は大目に見よう。 そう考えていると、1年のテーブルから月島が離れるのが見えた。 「ちょっと、わり、便所」 掴みかかってくる連中を振りほどき、店の廊下に消える月島の背中を追った。