「……名前?」 不思議そうな顔をしてる先輩を、じっと見据える。 「あたしと……その、シてるときに、彼女の名前を……」 終わりを告げたあの日。 先輩はベッドの中で愛おしそうに呟いてた。 何度も、何度も。 「『ユウ』って……」 あたしの顔を見ながら、先輩は戸惑った表情を作った。