先輩の態度に勘のいいコウキはピンときたようで、 「あ……あぁー、もしかして……『先輩』スか」 ピクリと反応するサクヤ先輩を見据えて、あたしの頭に手をのせた。 「どうもすいません、こいつが色々世話になったみたいで――」 コウキの挑発的な言葉に、先輩が眉をひそめる。 それを見て、さらにあたしを引き寄せる隣の友人。 「あ、俺達付き合ってるんです。3日前から」 コウキの言葉に、先輩の目が一瞬大きく見開かれた気がした。