仕事帰りの栞はキンキンに冷えたビールを片手に、ベッドに座った。


日ごろから、くつろげるソファーがほしいと考えているのだが、ベッドを置いているため部屋が狭い。


ソファーを買うとしたら、ベッドを手放してしまうことになる。


そのため、ベッドの上で飲んでそのまま寝てしまうことが多かった。


テーブルの上のリモコンでテレビを付けて、缶ビールの蓋を開ける。


プシュッと炭酸の抜ける音がして、その音と同時に肩の力が一気に抜ける。