恐怖短編集

ダメだ、こんなものじゃ死ねない。



私は、必死であたりを見回し、道具がないかと探す。


目に入ってきたのは、真美を殺したときのパイプ。


すべでの思い出が、ここへ終結している。


それを見た瞬間、死ねる嬉しさと、その死に様を想像したときの残酷さとで、更に涙が止まらなくなった。


三人を殺した私に、神は一番苦しい死を与えた。


「う……あぁぁぁ!!!」


天に向けて叫び声を上げながら、私はそのパイプを自分のオシリに突き刺した。