恐怖短編集

「ぱぱ、きたない」


「そうねぇ、汚いね」


自分に向けられているナイフに意味もわからない娘は、ただただその行為にシワをよせる。



「よかったわ。これで心置きなく……」



私は言いながら、果物ナイフを手に取る。



「あなたたちを殺せるから」