この時から、私は常に母親の監視の元で生活をするようになった。


学校にいる間も母親はずっと校門の所で授業が終るのを待っていて、私が少しでも変な友達と一緒にいるようならすぐに飛んできた。


そんな事をしていたから、私はすぐにクラスからのけ者にされた。


毎日毎日学校へ行くのが辛くても、それを母親に悟られないように頑張った。


もし、そんな事が母親にバレたなら、学校中を恐怖に落としかねないからだ。


中学に上がっても、それは続いた。


私も徐々に監視される毎日に慣れてしまって、周りの子の方がおかしいのではないかと、妙な考えを持つようになった。


「バレー部に入りなさい」


ある夕食どき、突然、母親がそんなことを言い出した。


「え?」


食事をする手を止めて、私は聞き返す。