恐怖短編集

「あぁ。一つ目は箱の中で硫酸によって溶かされ、死ぬ」


「液体というのは、硫酸のことだったのか」


洋太の言葉に返事をせずに、男は続けた。


「二つ目は、箱の中で電流自殺。三つ目は、箱の中で焼け死ぬ」


そう言いながら右手に棒、左手に赤いボタンを持って、箱の前をウロウロと歩き回る。


「そして、四つ目は……。箱の外に出る」


男は洋太の前にしゃがみこみ、ニッと白い歯を除かせて言った。


その表情が、一瞬昔の勇太とかぶる。