恐怖短編集

「クソッ!」


この檻は見た目より頑丈に作られているらしく、ビクともしない。


たたきつけた壁が少し変形したが、突き破れるほどのものではないようだ。


洋太は赤いボタンと黒い棒を交互に何度も見やり、「チクショウッ!!」と、叫び声を上げて檻の外へと投げ飛ばした。


その瞬間、微かな笑い声が聞こえてきた。


「……誰だ!?」


もう誰もいなくなったハズなのに、突然どこからともなく聞こえてきた声に、身を硬直させる。