恐怖短編集

その静けさに少し身震いをして、洋太は穴の開いている天井を見上げた。


きっと、もうすぐここから液体が流れ出す。


最初は少しずつ、少しずつ。


怖がらせるようにゆっくりと落ちてくるのだろう。


そして、そのお遊びに飽き足りたら、一気に自分を殺しにかかる。


洋太は大きく息を吐き出して、周りの様子を伺った。


自分以外に誰もいなくなったこの時こそが、チャンスなのだ。


しかし、脱出する術はまだ考えついていない。


手元にあるのは、炎を出す棒と、電流ボタンのみ。


それらを手に取り、なんとかこの箱から出られないかと考える。


鉄格子をガタガタと揺らし、横の壁を棒で叩く。