恐怖短編集

今まで箱の中で全く違う死に方をしていたのに、なぜだ?


男は洋太の質問に右の眉をピクリと上げて、「黙って聞け」と、低い声で言う。


「けど……、その話はもう聞いた。同じ話を繰り返すなんて、どういうことだ?」


人間を恐怖のどん底へ突き落とすつもりだとすれば、全く違う話を聞かせる方が効果的だ。


同じ話を聞かせたところで、新しい恐怖心は芽生えないのだから。


しかし、洋太の疑問をよそに、男は話を続けた。