恐怖短編集

遅すぎるとわかっていながらも、寝ずにうつ病の勉強を繰り返すようになった。


その内容は自分が知らなかったことだらけで、テキストで見ても理解できないものが、現実世界で理解できるハズがないと痛感した。


愚かで、虚しい毎日。


しかし、泣いてばかりの洋太に、大人になった勇太は急激に冷たくなった。


パリッとノリのきかせたスーツに、営業マンらしいスタイル。


ピカピカに磨いた靴と車は、毎日が輝いている勇太そのものだった。


『俺さ、一人暮らしするから』