恐怖短編集

☆  ☆  ☆

「男は、この棒の先から噴射された炎によって焼き殺された」


若い男は、最後にそう言って話を締めくくった。


洋太は喉を鳴らして生唾を飲み込み、手のひらの汗をぬぐった。


男はわざとらしく棒をステッキのようにクルクルと回して見せて、ニッと白い歯を除かせて笑った。


「その話のマスクをした男は、お前なのか?」


洋太がそう聞くと、男は軽く肩をすくめてみせて、小さく頷いた。


「話の中に出てきた、《強制撤去法》というのは?」