恐怖短編集

「高齢者だけじゃない。

お前のように帰る家もなく、フラフラと街中をさまよっているいらない人間どもも含めてだ」


男はそう言うと、おかしそうに声を上げて笑った。


「いいか? 日本はすでに人が増えすぎた。

狭い日本でこれほどの人口はいらないのさ」


だから、邪魔になった人間はゴキブリのように駆除を行う。


これが本当に国が定めたことなのか?


信じられず、俺はただ呆然と目の前の男を見つめる。


そして、このバカそうな男が国の下で働いている、だと?