恐怖短編集

男は、俺と同じくらいの年齢だろう。


雰囲気からすると、俺よりも幼さの残るような……つまり、チャラチャラしていて軽そうな男だ。


「上からの命令だ」


俺の問いかけに、男が始めて答えを出した。


「命令?」


「あぁ。2035年に定められた《強制撤去法》を知らないのか?」


「《強制撤去法》……?」


2035年といえば今から三年前のこと。